HSPの感覚処理感受性とギフテッド①

HSPと自閉スペクトラムにおける感覚処理感受性の違い

HSPの感覚処理感受性とギフテッド①

ギフテッドスタイルの坂根です。

HSPと自閉スぺクトラム症との違いについて述べます。

自閉スペクトラム症の方の多くは感覚に過敏で、光やにおいを敏感に感じることが、症例報告されています。近年、自閉症者らによって自らの感覚過敏、身体機能の障害(不器用)が語られ話題となっています。感覚統合療法では、これらの問題を「感覚調整障害」「行動機能障害」という枠組みで整理し治療的介入の実践を積み重ねてきています。自閉スペクトラム症であるかないかにかかわらず、こうした感覚過敏や感受性に焦点をおいて研究してゆく過程で、HSPという概念が登場してきました。

提唱者のエレイン・N・アーロンによると、人口の20%が感覚処理感受性が高いHSPで、特性として内向的なパーソナリティーを持つ人が多い(アーロンはさらにHSPを内向型・外向型の二つに分類している)。またアイゼンクは、内向的な人は刺激に敏感であると述べています。内向性と刺激に対する過敏感性とは関連があり、刺激を回避する行動をとることにより、内向的なパーソナリティーを獲得したのではないか、とも考えられます。

HSPの方は「ビッグファイブ」というパーソナリティーを測る指標では、情緒不安定や情動性などの神経症傾向が高く出ます。神経症傾向が高すぎると、強迫性障害やパニック障害、解離性障害といった疾患になりやすいのですが、神経症傾向の病的特性とHSPの特性とは異なります。神経症傾向の特性と、感覚処理受容性の高さからくる特性とを比較分類することが、現在の心理学的研究のポイントの一つになっています。自閉スペクトラム症ではないが、感覚処理受容性が高く、かつもともと所持している神経症傾向があり、そうしたケースはHSP的な要素とどう関連しているのか、といった難しい問題が研究されています。

HSPは医学的な概念ではないので、まずどういう文脈で使用すべきかということを考える必要があります。そしてHSPの方々の実社会での生きづらさに対して、良い適応を生み出すにはどうすればいいのか。さらにはHSPとギフテッドの特性であるOEとの関連性などを、皆さんと共にに一緒に勉強していければと思っています。

雑想

昔、自閉症はかなり少ない対象者数だったのですが、アスペルガーや広汎性発達障害の概念的広がりの中、今では100人に1人が自閉スペクトラム症と言われています。非障害自閉スペクトラム、いわゆるグレーゾーン?を含めるとかなりの数が対象者へ広がり、それがHSPやギフテッドの精神医学的な概念でないところに広がってしまってます。

最近は不景気や社会環境の変化によって人と人との関係性の問題やそのコミュニケーションの問題が生きづらさを産み、同時に言葉が分化していっているような気がします。