ギフテッドスタイルのチャンネルを作成しました

【第0回】ギフテッドスタイルCh開設!ギフテッドとは

【第0回】ギフテッドスタイルCh開設!ギフテッドとは

A)麻生
S)坂根 

A)
では、ギフテッドスタイルチャンネルの第0回として、お試しがてらやってみたいと思います。まずは坂根さんから、ギフテッドスタイルという事業所を5月1日から始めたんですけど、ギフテッドスタイルというものについて概要を説明して頂いていいでしょうか。

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ギフテッドの解説とギフテッドスタイルでやりたいこと
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S)
ギフテッドならびにギフテッドスタイルでやりたいことを解説したいと思います。

ギフテッドスタイルでは、ギフテッドやギフテッドぽい人たちの高い能力からくる個性を、標準的な社会環境や価値観の制約からくる疎外から解放し、その人らしい自然で自由なライフスタイルを目指すことを応援します。

そもそもギフテッドとは何なのか。ギフテッドとは、突出した知性や才能を持つ人や子供のことで、その能力は社会に貢献できる場合もあれば、社会から逸脱し浮きこぼれてしまうこともあります。自閉スペクトラム症やADHDなどの発達障害と混同され誤診されることも多く、一般の方々だけでなく専門職からも誤解されています。

ギフテッドは学術的には種々に解釈されており、IQ130以上の人をギフテッドとする一般的な概念があります。IQ130という数値は、偏差値で表すと65ほどで、人口の2%程度ですが、「ギフテッドっぽい人」というのは20%います。

ギフテッドは、OE(Overexcitabilities)「過度激動」「刺激増幅受容性」や、人口の20%いるといわれるHSP(Highly Sensitive Person)「非常に繊細な人」「ひといちばい敏感な人」といった概念と並列して説明されることが多く、これら三つの概念は密接に関連しており、ギフテッドスタイルでは全ての概念を広くとらえ、生活に困っている人たちを支援していくことを目指します。

人口の20%ということは、5人に1人が「ギフテッドっぽい人」ということになります。その中には、社会で大活躍している人もあれば、「繊細さ」や「ギフテッドネス」(ギフテッドっぽさ)によって、辛い思いをして暮らしている人もあると思われます。

当事業所は、そうしたギフテッドのライフスタイルにフォーカスを当てようということで「ギフテッドスタイル」と名付けました。またその特徴をポジティブに捉え直して、ギフテッドやギフテッドっぽい人たちと共に働き、協働することで、それぞれの個性と能力を生かし、みんなで社会の発展に寄与していくことを目的としています。

A)
ありがとうございます。質問していきたいと思います。ギフテッドというのは、最近テレビなどで取り上げらている、数学がすごくできる子供など、いわゆる天才みたいな意味合いということでしょうか?

S)
一般的にはそのように考えられていますが、そもそも「知能の高さ」「人間の能力の高さ」というのは難しい概念で、突出しているのかどうかを判断するのは容易ではありません。

例えばIQでは、言語的能力や数学的能力、記憶力の高さなどは数値に出てきます。しかし、その人の持っている、高度なリーダーシップ発揮能力や、多様な能力を評価しているわけではない。ギフテッドというのをIQだけで測ってもいいのか、といま議論になっています。

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IQ(知能指数)
知的能力を示す尺度で、知能検査をもとに算出される。
もともとは知的障害児を発見することを目的としていた。
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ハワード・ガードナーという人が、多重知能理論というのを提唱しています。知能には多様な能力があり、言語的知能や音楽的知能、論理数学的知能や空間的知能、スポーツ選手が持っている身体運動的能力や、コミュニケーション能力なども、その人の持つ特異な知能の特性の一つだ、ということを言っています。HSPと関連しますが、深く自分のことを考える内省的知能なども知能の一部と考えられており、これらをしっかりアセスメントして、高い能力を示す人はギフテッドだというふうにみていかないと、そもそもおかしいのではないか、と言われています。

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ハワード・ガードナー Howard Earl Gardner
ハーバード大学教育学大学院教授
認知心理学・教育学の第一人者
多重知能理論を提唱
従来の知能の考え方に疑問を投げかけた
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A)
テレでとりあげられるような人たち、クイズ番組などでIQが高い人や、スポーツ選手でいえば大谷翔平選手などもギフテッドでしょうか?

S)
そうですね。彼などは運動能力はもちろんありますが、なんとなく見ているとIQ値も高いように思えますね。

A)
運動能力はIQには出てこないんですよね?

S)
運動能力のテストはないですね。

A)
内省的知能の高い人などは、テレビで目立ってとりあげられることはあまりなく、ギフテッドだったりとか、能力が高いんだなぁみたいには見えてこないということでしょうか。

S)
そうですね。セルフヘルプのためにHSPの概念を提唱したエレイン・N・アーロンという人がいますが、彼女はHSPの特徴の一つである内省的思考能力を考える際にも、ギフテッドという言葉は使用せず、「これは自分のことだ」と思えるようにHSPという概念を説明しているように思えます。ただ、そうしたHSPの特徴はそもそも人間の才能であり、ギフテッドではそれをポジティブに捉えて伸ばしていくことを主眼としています。

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エレイン・N・アーロン Elaine N.aron
臨床研究の心理学者
1991年に高敏感性に関する研究を開始
HSP(Highly Sensitive Person)の概念を提唱した
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A)
HSPというのは、ギフテッドよりもう少し枠組みが広い概念で、ギフテッドとは視点が違うんですか?

S)
ギフテッドもHSPも疾患や障害の概念ではなく、その人の特性を表している構成概念ですが、視点は違います。ドンブロフスキが提唱したOEという概念と、HSPの構成概念とはほぼ同じで、HSPは広義では、ギフテッドと考えてもいいと思われます。

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カジェシュ・ドンブロフスキ Kazimierz Dabrowski
ポーランドの心理学者
人格発達の段階としての「積極的分離理論」で
よく知られている
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A)
HSPやOEの説明が、もうちょっと具体的なものがあれば分かりやすいかなと思うんですけど。最近『繊細さん』という本が出てたり、トレンドのキーワードになっているのかな、とも思うんですけど、もうちょっと分かりやすい例はありますか?

S)
一つ一つの概念が複雑なので、そうしたことを少しずつ丁寧にこの動画で説明していけたらな、と思っています。

A)
なるほど。それを結局一言で説明しちゃうと、ギフテッドをテレビで取り上げるのと同じようなことになってしまうんですよね。

S)
結局、頭のいい人だけと捉えられてしまうので、ギフテッドのことをしっかりとこの動画で一つ一つ紐解いてゆきたいと思っています。

少し各論を述べると、IQの高い人を僕は勝手に「ハイリーギフテッド」と呼んでいますが、ギフテッドの中にはIQ130以上〜170あるようなハイリーギフテッドがいる一方、発達障害として支援されている方々もいる。さらに発達障害とギフテッドネスの両方の特性を備えている人たちもいて、それを「2E」と言います。ハイリーギフテッドと2EそしてHSPの概念、これらをしっかり分けて考えてゆく必要があります。今後やっていきたいですね。

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