ギフテッドの特徴?OE(過興奮性)とは?

今回はギフテッドの特徴であるOE(過度激動・過興奮性)の解説動画をアップしました。

ギフテッドは情熱的なふるまいや過度の拘りなどがみられる事が多く、ADHDや自閉スペクトラム、双極性障害などの兆候とよく似ていたり、そもそも特徴は同じものを指すとの考え方もあります。そして2E【2E = 知的に非常に高い(IQ130以上)+発達障害(ASD・ADHD・学習障害)のある人】と呼ばれるように、合併していると考えられる場合もあります。

動画では解説していませんが、OEはHSPの特徴と似ている概念で、 HSP/HSCの提唱者のエレイン・アーロンによると、OE(過度激動)とHSP/HSCは同じ概念であるとしました。OEをギフテッドの特徴とするなら、HSP/HSCはギフテッドの特徴とも言えるかもしれません。
ただアーロンはHSP/HSCをギフテッドとして理解することを否定もしているようです。詳しくは以下を参考にまた動画にいたします。

エレイン・アーロンのHSPとギフテッドの考え方(参考)

ギフテッドの特徴?OE(過興奮性)とは?※別に興奮しているとは思ってないのだけどね

ギフテッドの特徴?OE(過興奮性)とは? 動画の内容

ギフテッドスタイルの坂根です。

今回は、前回ふれましたOE(Overecitability)「過度激動/過興奮性」について説明します。

ギフテッドには情熱的な振舞いや物事へのこだわりなどが多く見られます。こうした特徴は、ADHDや自閉スペクトラム症、双極性障害などの症状と類似しているため、誤診されることがあります。また、そもそも同じものだという考え方もあり、生活に支障が出てしんどくなると発達障害と診断されることもあります。IQ130以上の知的能力が高いギフテッドで、OEによる生活上の支障が出ているケースもあり「2E」と言われています。私の勉強不足で、提唱者のドンブロフスキが何をいったのかは実際のところまだハッキリと把握できていませんが、OEは疾患や障害を説明するための概念ではなく、その人の才能を表現する文脈で使用されており、ギフテッドの特徴として説明されています。

ドンブロフスキはOEを5つの分類で説明しています。

精神運動性OE
知覚性OE
想像性OE
知性OE
感情性OE

精神運動性OEは、落ち着きのなさや頭の回転の速さといった精神的な多動のことです。例えば、話すスピードが速い、話が一気に飛躍する、どんどん話の内容や展開が変わる、頭が回り過ぎて眠れない。その結果、しんどくなってしまったりもする。こうした特徴が、ADHDと勘違いされる一因となっています。

知覚性OEは、感覚的な過敏性のことで、普通の人以上に光をまぶしく感じる、大きい音が苦手、匂いの過敏さ、服のラベルが我慢できないといった触角の敏感さです。そういった性質は、芸術的な感覚に結びついており、音を敏感に感じとることで音楽にすごく感動したりします。

想像性OEは、想像力が強く一つの物事や物語を多面的な角度から理解できる特質で、アニメやドラマの二次創作などができる能力です。ネガティブな角度からは、ものごとに集中できない、注意力散漫で興味のある白昼夢をずっと見ていたりするといった特徴として捉えられ、行動の障害ではないか、と見られてしまいます。

知性OEは、ギフテッドあるいは知的能力の高いギフテッドの特徴で、ロジックを好み物事を分析的に考え、疑問点を質問しとことん追及できる能力です。傾向としては、テレビの科学番組やドキュメンタリー番組といった知的な番組をよく見たり、頭脳パズルや知覚推理ゲームを好んでやったりします。同年代の一般の人より知的関心が強く、教えてもらう内容以上のことが知りたいので、学校の授業は退屈で、生きづらさを感じてしまったりします。教師からすると教えづらい子供です。

感情性OEは、感情の幅が大きいという特徴です。ドラマの残虐シーンを見ると過剰に苦しみ辛くなったり、日常生活でも誰かに驚かされるとものすごく反応してしまう。人の気持ちに共感し感情移入しすぎたり、自分への意識も高いので自意識過剰になって自分をネガティブにとらえて深く責めすぎてしまい、しんどくなったりもする。相手の気持ちをとても共感的に捉える能力が高いので、人への思いやりが高くなりますが、周囲の空気を読みすぎてしまうため、人との関わりの中で普通の人より疲れてしんどくなったりします。

こういった5つに分類されるOEがギフテッドの特徴的な気質であると言われており、優れた才能の部分と生活をしづらくしている部分の両方が共存しているということがわかります。ギフテッドスタイルでは、当事者の優れた才能が発揮できる方法を研究してゆく予定です。

■参考文献

『ギフテッド その誤診と重複診断 −心理・医療・教育の現場から−』(J.T.ウェブ、E.R.アメンドほか著 角谷詩織・榊原洋一監訳  2019年 北大路書房)
『わが子がギフテッドかもしれないと思ったら 問題解決と飛躍のための実践的ガイド』(J.T.ウェブほか著 角谷詩織 訳 2019年 春秋社)  

☆ドンブロフスキによるOE

・精神運動性OE:一般的に「落ち着きがなく頭の回転が速い」印象を与えるもので、身体的多動だけでなく、話すスピードが速い、話が一気に飛躍する、頭が働いて眠れない、という精神的多動を示す。

・知覚性OE:「神経質」という言葉で表される性質で、増長した知覚意識を持ち、まぶしい光、大きい音、匂い、触感など感覚器官に与えられた刺激に過剰に反応する。靴下の縫い目や服のラベルが気持ち悪かったり、隣室の時計の時を刻む音が気になって集中できない、などの例がある。鋭い感性は、幼少の頃から絶景に息を呑み、名曲に涙を流すといった美的感覚にも通ずる。

・想像性OE:隠喩などの詩的表現に優れる。「注意力散漫」と見られ、「おとぎの国の住人」と揶揄されるほどの強い想像力をもつ。白昼夢を楽しみ、前夜見た夢にも過剰に反応する。いわゆる英語圏で言うところの、”think out of the box”(枠にとらわれない独創的な考え方)あるいは”think different”ができる能力として賞賛される資質である。

・知性OE:一般に広く知られているギフテッドの特徴。知識とロジック、新しい意味を渇望し、疑問を追求し、理論的な分析や真実の探求を愛する。そのため高度な科学・ドキュメンタリー番組を好んで見たり、頭脳パズル、知覚・論理ゲームを好む。

・感情性OE:感情の種類と幅が大きく「ドラマチック」な反応を示す。より楽しみ、より悲しみ、より腹立ち、より驚き、より恐れ、より共感する。深く感情移入し、愛着心、責任感、自省意識も非常に強い。ある程度の人生経験を持つギフテッドには、相手の気持ちを鏡のようにリアルタイムで読取り、共感する人もいる。
(ウィキペディアよりhttps://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AE%E3%83%95%E3%83%86%E3%83%83%E3%83%89

 

動画で紹介した本

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